町工場の娘
先日、諏訪社長の講演を聞きにいく機会がありまして、その時購入した本です。まさに諏訪社長の奮闘の歴史が書かれた本でした。起こった出来事、思ったこと、やってきたことが綴られていました。映画にもなったのは知っていましたが、何しろ推理、ファンタジー系が好きな私はこういったジャンルの本に興味を持っていませんでした。読んでみるとテンポよく進む文章に誘われて結局一気読み。面白かった!
きっと、仕事で自分のキャパより少し大きなサイズの責任を負っていて、やりがいと不安を感じている社会人にはとても響く本ではないでしょうか。私は今出会えて丁度良かった本です。新人の頃や学生だったら、ただどこかの社長さんの苦労話と成功談を聞かされていると思ってしまったかもしれない。
誤解のないように書きますと、決して「私はこれで成功しました」的な本ではありません。私の感じた印象としては、問題を解決するのに有効な方法を彼女自身が記録する意味も込めた本に思えました。有効な手段もタイミングや相手が変われば有効ではなくなることを身にしみている中間管理職(まさに私)にとっては、その方法の引き出しは限りなく増やしたいものです。その中の一つとしてとても学べる本でした。
特に人材育成や「笑顔の絶えない職場をつくる」のくだりは参考になります。あまり書くとこれから読む人の楽しみがなくなっちゃうから控えますが、私はキリッとした空気の職場を作りたいがためにいつも不機嫌顔の人って嫌いなんです。そこの違いを別の形で読んだ気がして。いやー、なんかスッキリした。
仕事や仕事を通した自分の生活、働く環境や仕事上の人間関係に悩みもがく中間管理職の皆様に、ぜひオススメしたい一冊でした。