春のお客さん
2020年09月22日
先日読んだ「白いぼうし」の続編です。こちらも短編集で、タクシー運転手の松井さんが体験する不思議なお話が載っています。
松井さんのタクシー、私も乗りたい。松井さんみたいな不思議体験が日常の中に潜んでいたらどんなに楽しいだろう、と思います。いや、実は気がついていないだけで実はあるのではないか?と思わせてくれる本です。
いつも通っている道や公園の垣根の向こうに、実は松井さんが体験した世界が潜んでいて、いつも通りの日常を送る私たちが気付いていないだけ。だったらすごくおもしろいのに。
いくつになっても歳を重ねても、こんな事を考えることができるのはやっぱり本のおかげかな。じんわりする空想が楽しめる世界と現実の世界。2つの世界を行ったり来たりできることは、すでに松井さんの世界に踏み込んでいるのかもしれません。この感覚、いろんな人に感じてもらいたいなあ、と思う読書時間です。